懸樋のブログKAKEHI’s Blog

社内研修・新入社員研修その③

2017.05.15

前回のつづきです。

前回の訪問から4週間後、またまた鳥取生コンクリートさんに生コンの強度試験のためお邪魔しました。(コンクリートは4週間後に本来の強度になります)

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4週間前に作っておいた3本の供試体(テストピース)です。
写真ではわかりにくいですが、一番下のテストピースの表面はつるつるで上2つのテストピースは気泡が表面にたくさんあります。
実際の試験の時にはきちんとしたテストピースを作成するんですが、今回は研修ということで前回テストピース作成時に十分に締め固めたものとそうでないものと作りました。
表面つるつるのテストピースがよく締め固めたものです。型枠を外した時その違いがよくわかりますね。

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一つ一つ試験していきます。上から圧縮していき、どこでテストピースが破壊されるか試験します。

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先輩社員にとっては見慣れた光景なんですが、今回は2種類のテストピースで試験を行っているため、皆興味津々です。
試験の結果は、すべてのテストピースとも本来の強度が確認できましたが、今回は特別にテストピースを試験機で割ってもらうと違いが明らかでした。

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こちらが基準通り締め固められたテストピースです。
割れ目がまっすぐきれいに確認できます。

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こちらが基準通りに締め固められなかったテストピースです。
割れ目があちこちに広がり今にも粉々になりそうです。

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中を確認してみると、上の2つがよくない例、下の2つがよい例です。
よくない例は砕石やセメントが一方に偏ってしまいコンクリートの中で材料の分離が発生してしまっています。
よい例はコンクリートの中で砕石やセメントがまんべんなく広がっています。

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本社に持って帰り、今回の研修に参加できなかった社員にもわかるように展示しています。
もうどちらが良い方かわかりますね。

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右の2つがよい例です。
一見、コンクリートの表面では違いは判りませんし、試験しても本来の強度は発生するんですが、基準通りの施工管理を行わないとこのように性能の差がはっきりと出てきます。
この違いが、地震の時や長い年月の建物の耐久性に大きく影響します。

さらに次回につづきます。


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